| 日本社会では国際化に向けて、貿易障壁をなくすためのに規制緩和が進められているが、 日本語による言語障壁をなくすために、日本語教育の充実も、 これからの国際化において重要な課題となっている。 このような観点から、国立国語研究所水谷修所長を中心に、 「国際社会における日本語についての総合的研究」 (略称:新プロ「日本語」)が平成6年度から開始され、精力的に研究[1]が行われている。 |
しかし、日常会話の面からも日本語の音声教育の重要性は認識されているが、
日本における英語教育に類似して、
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| ところで、ここ数年マルチメディア技術が進歩し、インターネットの普及に伴って、 パソコンを利用することによって、いつでも、どこでも、だれにでも、 比較的手軽で簡単に、世界中のマルチメディアのコンテンツを アクセスできる環境が整いつつある。 このため、昼夜を問わず「いつでも」、また, インターネットを経由して現地の学校や自宅等の場所を問わず「どこででも」、さらに、 安価で操作の簡単なパソコンを利用することにより、老若男女を問わず「だれにでも」、 日本語音声教育を可能とすることを目指して、 オンデマンド・ネットワーク型日本語音声教育システム (LESSON/J: Language Education System for Japanese Speech using On-demand and Network)を、WWW(Word Wide Web)上に構築し、公開したので報告する。 |
| 本システムでは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)を基本に構築しているので、 ネットスケープやインターネットエクスプローラ等のブラウザを利用することにより、 単音節、単語、文章の日本語音声を、インターネット上で簡単に何回でもアクセスして、 スピーカやヘッドホーンで直接聞くことができる。 また、Java言語[2]によりキーボード等からのイベント処理をすることにより、 独習向きに単語音声の聴取結果から書取テストをするディクテーション機能も 実現しており、さらに、ハイパーテキストの機能により、音声と音声分析結果を リンクすることによる音響特徴量の画像表示機能を有し、日本語音声の発声に役立てる 工夫をしている。 この他に、インターネットが使用できない利用者環境のために、 CD-ROMを配布媒体としてオフラインで利用することも考慮に入れている。 |
構築したオンデマンド・ネットワーク型日本語音声教育システム
(LESSON/J: Language Education System for Japanese Speech using On-demand and Network)では、
学習者のマルチメディアパソコンを、
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| なお、オンライン利用では、最新の日本語音声教育教材にいつでもアクセスできる利点を 持っているが、回線容量の細いネットワークでは、容量の大きいマルチメディア ファイルのアクセスに多くの時間を必要とする欠点を持っている。 逆に、オフライン利用では、容量の大きいマルチメディアファイルでも、 容易にアクセスできる長所を持っているが、 最新の教材を利用できないという欠点を持っている。 このため、両者を共用し相互の長所を生かした利用が望まれる。 |
| このように、学習者のパソコンを用いることにより、 図1のように、昼夜を問わず「いつでも」、また, 現地の学校や自宅等の場所を問わず「どこででも」、さらに、 操作の簡単なパソコンを利用することにより、老若男女を問わず「だれにでも」、 日本語音声教育を可能とすることができる。 |
| また、本システムでは、WWWハイパーテキストマークアップ言語(HTML)に基づいて構築しているので、 ネットスケープやインターネットエクスプローラ等のブラウザを利用することにより、 特定の応用プログラムを必要としないで、 単音節、単語、文章の日本語音声を、簡単に何回でもアクセスして、 スピーカやヘッドホーンで直接聞くことができる。 |
| 特に、Java言語によりキーボード等からのイベント処理をすることにより、 独習向きに単語音声の聴取結果から書取テストをするディクテーション機能も 実現しており、さらに、ハイパーテキストの機能により、音声と音声分析結果を リンクすることによる音響特徴量の画像表示機能を有し、 日本語音声の発声に役立てる工夫をしている。 |
日本語音声教育システムでは、
図2の日本語音声教育のトップページに示すように、
以下のような4種類の日本語音声教育用の学習教材を構築した。
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| ひらがな、カタカナ、大小のローマ字と 単音節音声の対応を学習するため、 図3の様な「ひらがな文字と音節音声の学習ページ」等を作成した。 また、単母音とその音響分析結果の対応を理解するために、 また、ホルマント周波数の音響特徴を理解するため、 図4の「音節音声のLPC分析結果の例」のように、 INSAS/M[3]を用いて、音声パワースペクトルと共に、 基本周波数やホルマント周波数等の数値を表示できるようにした。 |
| 基本単語学習教材は、音声調査票で用いられている 120単語の音声を用いた。 ここでも、単語音声の提示の他に、音声分析結果の提示ができるようになっている。 |
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文章音声の学習教材として、30個の基本文型の音声を準備した。
また、文章中の音素の時間構造を理解するため、
図5のように、文章音声のソナグラムによる音響分析も準備した。
また、図6の「フォーカスのある文章の分析結果例」のように、 「もも」にフォーカスをおいているため、単語音声の持続時間が長くなっていることを、 音響分析から結果から容易に理解することができる。 本システムで用いた日本語の文章音声学習のための 30個の基本文型を以下に示す。 |
| 総数 | サイズ | |
| HTMLファイル | 約200 | |
| 画像ファイル(GIF) | 約600 | 約40MB |
| 音声ファイル(AU) | 約200 | 約2MB |
| アクセス数 | |
| 日本国内 | 16 |
| アメリカ | 26 |
| シンガポール | 3 |
| 不明 | 24 |
| HTMLファイル | 37 |
| 画像ファイル(GIF) | 13 |
| 音声ファイル(AU) | 35 |