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オンデマンド・ネットワーク型
日本語音声教育システム

三輪 譲二
岩手大学工学部情報工学科
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1. 概要

インターネットとWWW(World Wide Web)の進歩に伴って,世界各地のどこからでも, 自分の都合の良い時間にいつでも,だれでも, オンデマンドで世界中の情報をアクセスすることが出来るようになったきた。

また,マルチメディア技術の進歩に伴って, 文書ばかりでなく音声や画像等を容易に扱うことができるようになってきた。

さらに,Java言語を利用することにより, コンピュータの機種に依存しない マルチプラットホームとなり, 言語の文字種によらないマルチランゲージに 対応することができるようになってきた。

これらの技術的背景をもとに, いつでも,どこでも,だれにでも利用できるバーチャル・ランゲージスクール (仮想語学学校: Vertual Language School)の構築を目指し, オンデマンド・ネットワーク型日本語音声教育システム(LESSON/J: Japanese-Language Education System for Speech on an On-demand Network)を, Java言語を用いてWWW上に構築した。


2. 背景

日本語音声教育システム開発の背景を以下に示す。

図1
図1: システム構成図


3. 構成・新規性・有用性

システムの構成,新規性,有用性を以下に示す。

3.1.構成

日本語音声教育システムは、図2に示すように、 音節単語基本文型, 子音組, 長母音, 促音, アクセント の7種類の日本語音声の聞き取りクイズ ができるアプレットで構成されている。
なお,アプレットは、拡張性とアクセスの高速化のために、 7種類全部の教材classが、 基本dictation.classをextendsするようになっている。
また,英語,中国語,マレー語,韓国語、日本語,ローマ字のマルチランゲージ(多言語)に 対応している。
さらに、この画面から分かるように、種々の日本語音声学習教材を、 学習者のレベルに応じて選択できるようになっている。

LESSON/J

図2: 日本語音声教育教材選択画面

図3は、英語を母語とする学習者のための日本語単語音声学習画面の例であり、 この例では、ヒントとしてボタンをクリックして、蟹(かに)の絵を表示することにより、 「かに」と正しく解答している。 このように、正答の場合には、青の丸が表示され、また、英語版では、Output Boxに、 "You are right"と表示される。 さらに、問題数と正答数が下中のBoxに表示される。 この例では、1問中1問が正解であることを示している。

以下で、ボタンの説明を行う。



LESSON/J
図3: 日本語単語音声学習画面の例

3.2.新規性

このシステムの新規的特色について述べる。


3.3.有効性

現在アクセス統計等により評価を行っている途中であるが, ある留学生は以下のように評価している。 これより,外国の大学の日本語学科や日本の大学の留学生センター等でも 組織的に使用するに値するシステムとなっていると思われる。

なお,欠点として以下が指摘されている。

4. システムの実行例

システムの動作例を以下に簡単に説明する。

図4は、外国人のための英語版の日本語音声教育教材選択画面である。

LESSON/J
図4: 日本語音声教育教材選択画面
図5は、韓国語版の日本語音声教育教材選択画面 (http://sp.cis.iwate-u.ac.jp/sp/lesson/j/korean.jpg)である。 図をクリックするとハングル文字がコマンドが表示される。

LESSON/J
図5: 日本語音声教育教材選択画面(ハングル文字)




5. まとめ

いつでも,どこでも,だれにでも利用できるバーチャル・ランゲージスクール (仮想語学学校: Vertual Language School)として, Javaを用いることにより,マルチプラットホームやマルチランゲージ等の面から, オンデマンド・ネットワーク型日本語音声教育システム(LESSON/J)を簡単に構築でき, Javaの有効性を示した。

今後,VRML(Vertial Reality Modeling Language)による3D技術を 融合することにより,よりゲーム性を高め,視覚化表現を高めることにより, より使いやすい日本語音声教育システムに改善していかなければならない。

Java OSにより、音声言語教育のスタンドアローン携帯型専用機器の構築も可能である。 また、cgiではなくJavaプログラムを使っているため、 本ページのコンテンツのみをCD-ROMに格納するだけで、 独習用日本語音声学習システムとすることができる。

本システムでは、日本語音声教育システムを構築したが、 学習熱の高い英語や中国語の他に、 アイヌ語等のようにほろびる危機に面している言語等に、 本システムのコンセプトは利用可能と考えられる。

最近、文部省もオンデマンド英語教育システムの構築を目指していることを 平成9年8月27日付けの新聞が報じており、生涯学習でも、 いつでも、どこでも、だれにでもという本システムのコンセプトが必要である。


参考文献

[1]
三輪、熊谷、田、今石 「オンデマンド・ネットワーク型日本語音声教育システムの構築」、 電子情報通信学会・音声研究会技術報告、Vol.97, No.114, SP97-17, pp.55-62 (June 1997).

[2]
三輪、熊谷、吉田: オンデマンド・ネットワーク型日本語アクセント音声教育システム, 日本音響学会 春季講演論文集, 2-P-26, pp.345-346 (Mar. 1998).

[3]
三輪、山本、平野、佐々木、田: 音声認識とマルチメディア技術を統合した日本語音声教育システム, 情報処理学会 音声言語情報処理研究会(SLP), (May/29 1998).

[4]
テキサス・インスツルメント社  「Speak&Spell」, (Dec. 1978). only 50$

[5]
三輪 「Javaプログラミング入門」(Aug. 1997).

付録

以上

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